皆さんこんにちは。
院長の平野です。
先日、休みの日にロマンスカーで箱根に行きました。
その時、隣のボックスシートで60から70歳くらいと思われる女性4人組が楽しそうにおしゃべりをしていたのですが、1人の女性が「入れ歯が合わなくて苦労しているのよ・・・」みたいな話をしはじめました。(決して人の話を盗み聴きしているわけではないですが、職業柄入れ歯という言葉には敏感に反応してしまいます・・)
すると、他の3人もそれぞれ自分の歯の悩みをしゃべり始めました!!
4人中3人が、
などなど、相模大野から箱根湯本までずーっと歯の悩みを話合っていました・・・
これから、温泉に入って、美味しい物でも食べるのだろうに、入れ歯が合わないんではせっかくの旅行も楽しさ半減だなあ~、と思いつつも世の中には入れ歯で悩んでる人がいっぱいいるんだなと再認識させられました。
現在はインプラント治療が安全に行えるようになり、義歯からインプラントに替える方も増えてきましたが、
でも・・・
という方は多いと思います。
私(院長)は平成10年の開業以来、多くの義歯治療を行ってまいりました。
インプラント治療も行いますが、やはりまだまだ義歯治療を必要としている方は多くいらっしゃいます。
今では、提供できる義歯の種類もかなり多くなりました。
大学卒業以来、義歯治療においては
などにこだわってきました。
ただ、残念ながら保険診療の義歯ではバネなどの材料がどのような状態の患者さんにも決められたものしか使用できませんので、思うような義歯が作れないことがほとんどです。
また
などの義歯に良くある不満も保険義歯で治療したケースがほとんどです。
そんな義歯に対する不満も、その方に合った最良の義歯で改善できる場合があります。
ここで一つ、実際に当院で治療した症例をご紹介します。
【患者さんのお悩み】
【患者さんの希望】
【初診時のお口の状態】
【治療経過】
今回の入れ歯は、グッと噛んでも痛みもなく食い込むことないので調整もほとんど必要がありませんでした。
患者さんにも「当初の希望通り、よく噛めます」と笑顔でおっしゃっていただきました。
担当歯科衛生士も患者さんに満足していただき、とても喜んでいました。
これからは以前よりきっと食事を楽しんでいただけると思います。
さらに、治療終了から3か月・・・
治療後の義歯の調整と残っている歯のメインテナンスに来院された患者さんのお口を見て、私はビックリしました。初めはグラグラしていて、近い将来抜かなくてはならないと思っていた歯がしっかりしてきたのです。
この方には金属床義歯にシリコンを貼った義歯をお作りしたのですが、しっかりとした義歯を入れたことにより、残っている歯の負担も軽減されたのです。
保険義歯ですと、噛む度に義歯がたわみ、バネがかかっている歯がゆすられ負担がかかるので、次々に歯が抜けてしまい、どんどん大きな義歯になってしまいます。
しかし、グッと噛んでもたわまない保険外義歯では残っている歯にも優しい義歯を作ることができます。
最近は、ご家族の方によい義歯を作ってほしいと連れてこられるケースが増えてまいりました。
健康で豊かな生活には
・きちんと食事ができること
・人とおしゃべりを楽しむこと
が大切だと私は考えています。
今回ご紹介した方のように、良い義歯を入れることにより豊かな生活を送れるケースは多くあると思います。
義歯でお悩みの方は是非1度ご相談ください。
皆さまの人生が少しでも豊かになることを祈っています。
ひらの歯科医院院長 平野哲也
※★の数は比較の目安です。お口の状態によって変わる場合があります(最高★3つ)
BPSエステティックデンチャーとは?
BPSエステティックデンチャーの優れた吸着性
写真 | 準備中 |
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ワンポイント | 装着感が快適、美しい |
特徴 | ヨーロッパの最先端義歯製作技術「BPSシステム」を活用して製作する義歯。フルオーダーメイド。 |
長所 | ●しゃべりやすく、疲れにくい ●吸着力に優れている ●しっかり噛めて、痛くない ●歯の色合いや歯ぐきの形・血色など、自然で美しい見た目 |
短所 | ×強い力をかけると割れる(欠ける)可能性がある |
噛みやすさ | 準備中 | 耐久性 | 準備中 | 審美性 | 準備中 |
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写真 | |
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ワンポイント | 壊れにくい |
特徴 | 本体に薄くて丈夫な金属を使った義歯 |
長所 | ●丈夫で壊れにくい ●本体がたわまないので噛む力が強い ●安定感がある ●薄いので装着感がよい ●食べ物の温度がよくわかる ●バネのかかる歯の負担が少ない |
短所 | ×修理が困難 |
噛みやすさ | ★★★ | 耐久性 | ★★★ | 審美性 | ★★ |
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写真 | |
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ワンポイント | 美しい |
特徴 | 金属のバネ(クラスプ)を使わない義歯 |
長所 | ●笑っても入れ歯のバネが見えない ●軽い ●薄い |
短所 | ×5年ほどでゆるくなってくる場合がある ×修理(増歯)が困難 |
噛みやすさ | ★★ | 耐久性 | ★★ | 審美性 | ★★★ |
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写真 | |
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ワンポイント | 丈夫さと審美性 |
特徴 | 本体は薄くて丈夫な金属でバネに金属を使わない、強度と審美性を兼ね備えた義歯 |
長所 | ●o-Cr金属床義歯の長所+審美的 |
短所 | ×修理(増歯)が困難 ×バネ部分は数年でゆるくなるので預かり修理が必要になる場合がある |
噛みやすさ | ★★★ | 耐久性 | ★★★ | 審美性 | ★★★ |
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写真 | |
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ワンポイント | 柔らかクッション義歯 |
特徴 | 義歯の内面(歯肉と接する面)に生体シリコンを貼り、装着感を良くしたもの |
長所 | ●歯肉粘膜にあたる部分が柔らかい生体用シリコンのため痛くなりにくく、装着感が良い ●強く噛んでも傷になりにくく、痛くないので良く噛める ●安定が良いない |
短所 | ×数年でシリコンを張り替える必要がある ×修理が困難 ×専用の義歯洗浄剤を使う必要がある |
噛みやすさ | ★★★ | 耐久性 | ★★★ | 審美性 | ★★ |
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今の義歯に満足していますか?
義歯には様々な種類があることをご存知ですか?
皆さんが義歯に求める条件にはどのようなものがあるでしょうか?
などでしょうか?
義歯には金属床義歯やノンクラスプデンチャーなどの保険外診療で作成するものと、保険診療で作製するレジン床義歯の2種類があります。
装着感、耐久性、食感、審美性(見た目)などの観点から、保険外診療の義歯は保険診療で作るレジン床義歯よりはるかに優れています。
では、保険外診療で作製した義歯と保険診療で作製した義歯とは何がどう違うのでしょうか?下記比較表を参考にして是非ご自分に合った義歯をお選びになり、おいしい食事と充実した生活を楽しんでください。
保険外義歯と保険義歯比較表
保険外義歯 | 保険義歯 | |
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装着感・強度 |
本体に金属を使用するために薄く作製することができる(金属床の場合)。そのために違和感の少ない、装着感の良い義歯となる。 丈夫なため長持ちする。 |
強度を確保するために、厚みが必要(約3㎜)。 食べ物の温度が伝わりにくい。 違和感が大きい。 壊れやすい。 バネがかかる歯への負担が大きい。 |
発音(しゃべりやすさ) | 本体部分を薄く作製するため、自然に近い形態になり、舌の動きが義歯に邪魔されることが少なく、発音しやすい。 | 義歯が厚いため、舌の動きが邪魔されて、上手に話が出来るようになるまでに時間がかかる。 お口の中が狭くなる。 |
審美性(見た目) |
自由設計であるため、部分義歯で作製する場合にはバネが目ただないように工夫する事も可能。 ノンクラスプデンチャーは金属バネを使わない。 |
部分入れ歯においては前歯においても金属バネが目立つ。 |
味覚 | 食べ物の温度が伝わり易いので、本来の食品の味に近くなり、美味しく食事を楽しむことができる(金属床の場合)。 | 大部分が厚いプラスチックで覆われるために、食べ物の温度が分かりにくい。そのため食品の本来の味が変化しやすい。 |
清潔さ | 汚れや臭いが付きにくく衛生的である。 | 汚れや臭いがつきやすい。 |
➔ノンクラスプデンチャーについて
➔コンフォートについて